ベルトクリーナーについて / ベルトコンベヤ -27

ベルトコンベヤで付着物を搬送する場合、コンベヤベルトへ搬送物が付着しないよう剥離の良いコンベヤベルトを使用する事により、搬送物付着時のトラブルをある程度は防ぐことができます。黒ゴムベルトコンベヤでは通常、剥離性の良いベルトを使用し、その上でベルトクリーナーを取り付け、コンベヤベルトへ付着した搬送物を強制的に剥がします。

■ ベルトクリーナについて
ベルトクリーナーとはコンベヤベルトに付着した搬送物を強制的に剥ぎ落とす装置です。その種類はたくさんありコンベヤベルト、搬送物の種類等により選定します。

■ 構造
コンベヤベルトより搬送物を掻き取る部分には超硬合金チップ等が取り付けてあり、チップは弾力のあるゴム製のクッションに取り付いています。 このクッションがクリーナにかかる抵抗を全て吸収するためコンベヤベルトを損傷することはありません。

■ 種類
大きく2つのタイプがあります。
ヘッドタイプ 
ベルトコンベヤーのヘッドプーリ部において、搬送物が落下した直後にクリーニングを行うタイプです。
中間タイプ
ベルトコンベヤーのヘッドプーリ下部から、リターンローラ迄の間でベルトに残留した運搬物をシュート内に掻き落とすタイプです。

■ 特色
搬送物を掻き取る部分の超硬合金はベルト幅に対していくつかに分割されているため、ベルト表面のへこみそして脹らみに柔軟に対応します。そして、チップ部分のみ取替が可能です。そのため掻き取る部分の超硬合金が消耗してもその部分だけ交換可能で　メンテナンス費用が最小限で済みます。

参照サイト：株式会社野田テック

下記写真左のダブルヘリカルゴムライニングされたヘッドプーリー下に取り付けられた青い色の部品がヘッドタイプのベルトクリーナーです。