耐熱コンベアベルトについて / ベルトコンベヤ -28
特殊な搬送物でも高温な物の運搬の場合のコンベヤベルトは下記です。
■ 耐熱用黒ゴムコンベヤベルト
黒ゴムベルトコンベヤは、船底形での搬送が可能で他のベルトコンベヤより大量搬送が可能です。他のベルトコンベヤでは船底形搬送は困難です。
黒ゴムコンベヤベルトの耐熱用ベルトは耐摩耗性を兼ね備えていないのが通常です。そのため磨耗に弱くベルトが長持ちしません。但し、あるベルトメーカーは耐熱性と対磨耗性を兼ね備えてベルトが製品化されていますがかなり高価です。交換時期を検討しベルト選定を行ないます。なるべく安価で対応できるようにします。
■ 耐熱用樹脂コンベヤベルト
樹脂ベルトは様々な種類がありそのベルトの材質により耐熱温度が異なります。最も高温対応可能な材質はフッ素で次にシリコーンそしてテフロンの順になります。
材質を比較すると、シリコーンはベルト張力、強力が弱く、テフロンはベルトの厚みが薄く長持ちしません。フッ素は高価なので通常、耐熱樹脂ベルトはシリコーンかテフロンを選定します。
樹脂コンベヤベルトは種類が豊富なためベルトメーカーに十分に納得するまで相談する必要があります。
■ プラスチックベルト
その名前の通りプラスチックでできたベルトです。平ベルトもありますが、高温では蛇行するため高温搬送物の場合は、モジュラーベルトを使用します。モジュラーベルトはヘッドとテール部(先端部)にホイルを取り付けそのホイルに 引っ掛けてベルトを進行させるため蛇行がありません。通常材質PPだと耐熱温度100℃程度ですが、SPになると200℃まで大丈夫です。
但し、この材質SPのベルトを製作しているメーカーは日本に1社しかありません。
■ 金網ベルト
材質が金属でできており細い丸棒を編んだ文字通り金網のベルトです。高温搬送時はやはり蛇行が激しいので、左右両端にコンベアチェーンを取り付けヘッドとテール部(先端部)にホイルを取り付けそのホイルに 引っ掛けてベルトを進行させる構造で製作します。あるいは、金網ベルト専用のホイルを使用し、それに引っ掛けベルトを進行させる構造とします。
■ スチールメタルベルト
材質が金属の板のコンベヤベルトです。このベルトは搬送物が高温でなくても蛇行しやすいベルトです。低温搬送時は裏に桟を取り付け、蛇行防止するための構造を取ります。しかし、高温搬送時はベルトの裏に桟を取り付けるのが困難なため、自動での蛇行修正装置を取り付ける必要があります。
下記は材質ステンレスのメタルベルトの写真です。かなりの高温雰囲気での乾燥機で使用しています。
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