連続式・電気加熱スクリュー殺菌ユニット
微生物制御・品質保持・脱炭素を同時に実現する次世代連続殺菌プラットフォーム

世界市場が求める殺菌基準の変化
食品原料やスパイス、植物由来素材、機能性パウダー、飼料原料の分野では、サルモネラ対策や一般生菌の管理はすでに基本要件となっています。輸出規制の強化や監査基準の高度化、トレーサビリティの厳格化が進むなか、殺菌工程は単なる品質管理の一工程ではなく、事業の継続性やブランド価値を左右する重要な工程へと変化しています。
同時に、エネルギー価格の高騰やカーボンニュートラル政策の加速により、従来の燃焼式殺菌設備は見直しの対象となりつつあります。微生物リスクを確実に抑えながら、エネルギー効率を高め、CO₂排出を削減することが求められています。
Spirajoule(スピラジュール)は、Safesteril(セーフステリル)システムを構成する連続殺菌工程の中核ユニットとして、電気式直接伝熱によりエネルギー効率の向上とCO₂排出削減を実現します。
技術原理 ― 直接加熱スクリューによる均一殺菌
Spirajoule(スピラジュール)の最大の特長は、加熱されたスクリュー自体が熱源となる点にあります。原料は密閉空間内で連続搬送されながら、スクリューからの直接熱伝導と機内に供給される蒸気によって加熱されます。これにより、蒸気拡散のみに依存する従来方式で生じやすい温度ムラを抑え、均一で安定した殺菌処理を実現します。
温度、滞留時間、内部湿度はデジタル制御され、原料特性に合わせた運転が可能です。サルモネラや大腸菌群、一般生菌などの微生物低減を図りながら、製品への過度な熱負荷を抑えます。
連続式構造により、原料投入から排出までを一貫して管理でき、処理条件は常に記録・再現可能です。監査対応や品質保証体制の強化にもつながります。

連続式構造による効率化と省スペース
バッチ式殺菌は装填・加熱・冷却・排出と工程が分かれているため生産効率に制約が生じますが、連続式スクリュー構造では原料が途切れることなく搬送・加熱されるため、生産ラインへの組み込みが容易です。
処理能力は、ご要求処理量や原料特性に応じて設計します。受注生産方式のため、必要な能力に合わせた構成が可能です。また、装置はコンパクトに設計されているため、設置スペースが小さくて済み、既存設備とのレイアウト調整も容易です。
脱炭素とコスト削減を両立する電気加熱
燃焼式蒸気設備では化石燃料の使用に伴うCO₂排出が避けられませんが、本システムは電気加熱方式のためエネルギー源の選択肢を広げ、再生可能エネルギーと組み合わせることで脱炭素運転が可能になります。
エネルギー効率の高さはランニングコストの削減につながり、環境配慮と経済合理性を同時に達成できる点が、次世代設備として評価される理由です。

技術比較
| 項目 | Spirajoule for Safesteril | 従来蒸気バッチ方式 | 流動層方式 |
|---|---|---|---|
| 処理方式 | 連続式直接伝導 | バッチ式 | 半連続 |
| 温度均一性 | 非常に高い | 蒸気拡散依存 | 材料依存 |
| 再現性 | 高い | 条件変動あり | ばらつきあり |
| 品質保持 | 優れる | 過加熱リスク | 乾燥劣化 |
| CO₂排出 | 低減可能 | 高 | 高 |
| 設備規模 | コンパクト | 大型 | 大型 |
グローバル監査とトレーサビリティへの対応
HACCPや各国の食品安全基準、輸出規制に対応するためには、処理条件を明確にし、それを安定して維持できることが不可欠です。本システムは温度履歴や滞留時間などの運転データを記録・管理できるため、監査時の説明に活用できます。
毎回同じ結果を出せる連続処理により、品質保証体制の強化にもつながります。

よくあるご質問
Q1. 電気加熱で大規模処理は可能ですか
A1. 生産規模に応じた設計が可能です。必要に応じて複数台設置による対応も行えます。
Q2. 微生物低減の確実性はどの程度ですか
A2. 原料の状態やご要求内容に応じて、温度・滞留時間・蒸気供給を設計し、安定した微生物低減を行います。
Q3. 品質劣化のリスクはありますか。
A3. 短時間で均一に加熱する構造のため、加熱ムラが起こりにくく、品質への影響を抑えます。
Q4. 脱炭素へ貢献できますか
A4. 電気加熱方式のため、燃焼式設備と比較してCO₂排出の削減が可能です。
Q5. 導入前検証は可能ですか
A5. 原料特性に応じたパイロット試験を実施し、導入前に性能を確認できます。
まとめ ― 連続殺菌の新しい基準
Spirajoule(スピラジュール)は、微生物制御の確実性、品質保持、連続生産性、エネルギー効率、脱炭素対応を兼ね備えた殺菌システムです。これからの殺菌設備には、安全基準を満たすだけでなく、安定した結果を維持できること、環境負荷を抑えられること、そして経済合理性を備えていることが求められます。
Spirajoule(スピラジュール)は、これらの要求に応える連続殺菌システムであり、次世代の連続殺菌工程への移行はSpirajouleの導入から始まります。
伝熱スクリュー Spirajoule(スピラジュール)パンフレット
熱分解装置 Spirajouleは 電気式です。火気、石油燃料を一切使用しないため、地球温暖化ガスが発生しない脱炭素装置です。しかも連続式です。
熱分解は 無酸素状態の密閉された Spirajoule 熱分解装置内のスクリューで行われます。スクリューへ電流を通しそのジュール熱で投入された原料を加熱し熱分解を行なっています。そのスクリューが回転することで原料を熱分解を行ないながら搬送しています。
熱分解の温度はジュール熱の大きさで調整し、原料の滞留時間はスクリューの回転数調整により行ないます。その調整はいずれも制御盤のタッチパネルで簡単にできます。熱分解で最も重要な温度と滞留時間の調整は電気式のため簡単に行なえるとも言えます。火気、石油燃料を使用する装置と比較しても非常に安全で衛生面で優れています。又、処理はバッチ式ではなく連続式ですので人を張り付ける必要がありません。
