付着物搬送について / ベルトコンベヤ -26

■ 付着物搬送について
ベルトコンベヤの目的は物を運搬する事です。ところが搬送する物がベルトへ付着すると様々な問題点を引き起こします。コンベヤベルトで運搬する物が、ベルトに付着した状態で外れないことには本来のコンベヤの機能を果たしません。

付着したままの搬送の問題点として下記があります。
1. 搬送量 ： 目的の量が運べない。
2. 投入量：ベルトに付着したままテール部、投入先端部まで進行し、投入できる量が減る。
3. コンベヤベルトの蛇行、片寄り ：リターン側戻り側まで運搬物が運ばれリターン側のローラーへ付着する。そのためコンベヤベルトが片寄り、蛇行する。
4. メンテナンス：ベルトコンベヤのリターン側で付着した搬送物が外れ、そこに堆積する。
5. 危険：高所設置のベルトコンベヤのリターン側で付着した搬送物が外れ落下。

その対策として下記があります。
先ず搬送物をコンベアベルトへ付着させないようにしなければなりません。
1. コンベアベルトに物が付着しない剥離性の良いベルトを選定する。
2. ベルトから無理やり物を剥がし落とすベルトクリーナ、スクレーパを使用する。

下記は搬送物の剥離が良いコンベヤベルトを取り付けている様子の写真です。搬送物は水分を多く含んだ砂です。