シュートについて
シュートとは、処理物を滑らせて移動させるものホッパと似た形状のものです。
シュートは通常、次の機械機器への乗り継ぎ部分、あるいはコンベヤ間の乗り継ぎ部分等に使用されます。
1. 形状について
形状として、密閉形あるいは、上面開放形あります。又、四角形の箱状、丸の筒状形等あります。処理物がシュート外へこぼれる等のトラブルが発生する場合は密閉形にします。その場合シュート内を確認するためには、点検口をつける必要があります。
又、滑りが良い形状は丸の形です。四角状のシュートは角に処理物が滞留する可能性があります。しかし、四角状の方がシュートの排出量が多くなります。処理物により形状を選択します。
2. 内張りについて
ホッパ同様、滑り面は当然使用するほど磨耗のため板厚が薄くなります。そのため内張りを取り付けます。
内張りの種類は、ホッパと全く同様で
1)鋼板
2)樹脂板
3)ゴム板 等を使用します。
3. シュートの種類
使用用途で下記シュートも使用されます。
1)二又シュート
投入口は一つで出口を二つに分けます。
又、中に仕切り板を取り付け2つの方向の内、1つの方向のみから処理物を出すことも可能で、その仕切り板を動かすことにより出口を切り替えます。その仕切り板を切り換え動かす方法も色々あります。手動、電動、エアーの力にて大きく3種類でしょうか。自動で行う場合一般的にはシリンダーを使用します。
仕切り板も鋼板等板の場合と、動作時に処理物が引っ掛かり動かなくなる等の理由より仕切り板を凵の形にし、これを円形動作させる構造にする場合があります。処理物より判断します。
2)ターンシュート
シュートを360°円形動作させ、処理物を出したい方向に向け物を 流すシュートです。方向の位置決めには、通常リミットスイッチを取り付けそれを動作させてシュート止めるあるいは、始動させます。
4. シュートの構造について
コンベヤのヘッドシュート(先端シュート)等での製作の事例です。処理物がシュートの壁に直接当たると磨耗が激しく、その面はいずれ破れます。それを防ぐため、処理物が当たりそうな場所にわざと処理物が溜まる場所を設けます。そうすることにより、処理物はその滞留した物に当たりながら排出します。シュートの壁が磨耗することがありません。但し、食品等処理物、滞留に問題がある場合は使用できません。
5. シュートの角度について
シュートは処理物を滑らせ移動させる構造なので、最も重要なのはシュートの角度と思われます。シュートの角度が滑らかであればあるほど、シュートの高さ長さが必要なくなり他の機器との取り合いが良くなりますが、滑り角度が小さいため処理物が移動せず滞留する可能性が大きくなります。
処理物に合わせたシュートの滑り角度で製作する必要があります。
6. バイブレータ(振動モーター)取付について
処理物が水分を含み滑らない、滑り角度が低く移送しない等の問題がある場合シュートの底面にバイブレータ(振動モーター)を取り付ける場合があります。取付方法等間違わなければ効果があります。
又、シュートの角度が滑らかで良いため、バイブレータ(振動モーター)を設置時より取り付ける場合もあります。
7. シュートのトラブルについて
シュートのトラブルは処理物が滑らず、滞留することでしょう。トラブル発生の対処はホッパと同様となります。滑り角度を変更するのが最も簡単で良いのですが、機器を設置した後の変更は相手側機器との取り合い等により難しいのが現状でしょう。
下記写真は、六角トロンメル選別機の投入シュートです。樹脂板を内張りし外側にはバイブレータ(振動モーター)を取り付けています。
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