ベルトコンベヤの緊張装置について / ベルトコンベヤ -23
■ 緊張装置とは(テークアップユニット)
ベルトコンベヤにはフレームにコンベヤベルトを取り付けそのベルトを進める事により搬送物を運搬します。そのコンベヤベルトにとって重要なのが緊張装置です。
この緊張装置とはコンベヤベルトを常に適正な張りの状態を保ちコンベヤベルトの弛みを防ぎます。コンベヤベルトの張りが足りないあるいは弛んでいる場合、搬送物のこぼれ、ベルトの蛇行に繋がります。緊張装置はベルトコンベヤにとって重要な役割があります。
1)コンベヤベルトの伸びを緊張装置にて吸収し円滑な運転を図る。
2)コンベヤベルトの張り具合の調整ができる。
3)コンベアベルトの取替あるいは修理の際その行為を容易にする。
■ 緊張装置の種類
1)ネジ式緊張装置
ネジ式緊張装置とはその名の通り、ネジにより緊張を調整する装置です。
通常調整しやすいように、台形ネジを使用することが多いようです。そのネジに取り付けてある左右のナットをまわす事により、緊張装置が取り付いたプーリー(ローラー)が移動します。そのプーリー(ローラー)が移動する事により、コンベヤベルトの張り具合を調整できます。
2)重鎮式緊張装置
重鎮式緊張装置とは、コンベヤベルトの戻り側リターン側にその緊張装置にためにプーリー(ローラー)を追加しそのプーリー(ローラー)におもりを掛けそれによりコンベヤベルトの張りを調整する緊張装置です。他にはテールプーリー(ローラー)(最終端のプーリー)へおもりを掛ける場合があります。
この重鎮式緊張装置は、ネジ式と違いベルトの伸びに対しておもりの一定の力で常にコンベアベルトを張った状態にできる特徴があります。ネジ式の場合ベルトの伸びに対して必ず手動での調整が必要です。
重鎮式緊張装置はコンベヤベルトに対して適正な重量である必要があります。おもりが軽いとコンベヤベルトが弛んで滑って進まない。逆に、おもりが重過ぎるとコンベヤベルトの滑りはありませんがベルトに対する引っ張りの力が強過ぎベルトの寿命を短縮する事になります。黒ゴムベルトコンベヤの機長が長い場合、よくこの重鎮式緊張装置が用いられています。
この錘式は、ベルトが伸びるに従ってベルトが蛇行しやすい傾向にあるようです。ベルトが蛇行することにより、ベルトでフレームが切れたり、ベルトの端が切れたりトラブルが起きやすくなります。吊り下げた錘の周辺の軸受けの位置の調整で、蛇行を調整しようとするのですが、ある程度ベルトが伸びると難しいのが現状です。
従来、コンベアベルトの中の帆布の伸びが激しくベルトの伸びも大きかったのですが、品質がかなり改善され、伸びがより少なくなっています。
現状錘式でベルトが蛇行しお困りの場合は、ベルト全長を少し縮め、錘が上下移動する長さを短縮するのも1つの方法です。
下記はネジ式緊張装置の写真です。
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