マグネットヘッドプーリーについて / ベルトコンベヤ -14

ベルトコンベアで搬送しながら鉄分を除くには、ベルトコンベヤの先端のヘッドプーリー(ローラー)を外径表面が磁石でできているマグネットプーリー(ローラー)を取り付ける方法があります。
搬送物の中より、金属類のみを除きたい場合に使用し、搬送物の中の金属類のみがベルトを通してマグネットヘッドプーリーに引っ付き搬送物から取り除きたい金属類のみを取り除きます。リサイクルプラント、食品工場等でよく使用されます。
搬送物は通常、ヘッドプーリーからシュート等に落下しますが、マグネットにより金属類のみは落下せずに、ベルトのリターン側(帰り側)まで運ばれます。リターン側に運ばれた、金属類はマグネットの磁気が外れた箇所で初めて落下します。ベルトコンベヤ部品のヘッドプーリーをマグネットプーリーは取り替えるだけで選別ができるので、最も安価で簡単な磁選設備と言えます。
但し、これで完全というわけには行きません。ベルトコンベヤで運ぶ搬送物には厚みがありべルト面に近い、搬送物の下の部分は効果がありますが、搬送物の上の部分は、マグネットより遠い部分はマグネットに引っ付かず選別できずにそのまま通過する事があります。そのため、他の磁選設備も併用して使用する場合が多いです。
マグネットプーリーの磁器の強さは一般的には縦極2,000ガウス、横極1,000ガウス程度ですが他に横極が3,000ガウス、5,000ガウスと強力なタイプもあるようです。

 


下記動画はベルトコンベヤ空き缶選別機です。ヘッドプーリーはマグネットプーリーです。空き缶のスチール製とアルミ製の選別を行っています。

 

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