ヘッドプーリー ゴム巻きについて / ベルトコンベヤ -13

ベルトコンベヤは先端のローラー(ヘッドプーリー、ローラー)を回転させることによりコンベヤベルトは進行しますが、そのヘッドプーリーにゴムを巻く場合があります。それはベルトコンベヤの機長が長いあるいは傾斜搬送の場合等コンベヤベルトがスリップしてプーリー(ローラー)のみが回転空周りしベルトが進行しないトラブルを防ぐためです。
ゴムを巻くことを通常ライニングと言い、そのヘッドプーリー(ローラー)に巻くゴムの種類は大きく3つがあります。

1)ダブルへリカル
ゴムの溝が、進行方向に向かって鋭角状になっています。この溝の形状が最もコンベヤベルトがスリップしません。但し、このゴム巻きが使用できるベルトコンベヤはヘッドプーリー(ローラー)の回転が一方向のみで、正転、逆転両方の回転つまりベルト進行方向が正、逆ある場合は使用できません。ゴムを巻く方向を間違わないようにする必要があります。

2)横溝
ゴム巻きの溝が進行方向の向かって、横方向のみの形状です。機長が長い、コンベヤベルト幅が広い傾斜のないベルトコンベアで使用されることが多いようです。
ヘッドプーリー(ローラー)の回転方向は関係ありません。正転、逆転の回転があるベルトコンベヤで使用できます。

3)平ゴム
溝がない平らなゴムを巻きつけます。樹脂ベルトコンベヤの傾斜搬送等に使用されます。
但し、樹脂ベルトコンベヤでは平ゴムを巻く場合のゴムの材質は上記2種類とは異なる材質のゴムを巻く場合が多いようです。
ヘッドプーリー(ローラー)の回転方向は関係ありません。正転、逆転の回転があるベルトコンベヤで使用できます。


下記はダブルヘリカルゴムライニングのヘッドプーリー取り付け作業中の様子です。

ダブルヘルカルゴムライニングヘッドプーリー 2018.1.17

 

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