乾燥原料の微生物リスクを、再現性ある連続工程で制御します。/ 連続式蒸気殺菌装置 Safestril(セーフステリル)

Safesteril(セーフステリル)とは何か
Safesteril(セーフステリル)は、フランスの ETIA社 によって開発された、乾燥原料専用の連続式蒸気殺菌装置です。
乾燥スパイス、ハーブ、穀物、粉体食品原料、ナッツ類などを対象とする連続式の蒸気殺菌・パステリゼーション装置です。単に「加熱して殺菌する」装置ではなく、温度・蒸気・滞留時間といった処理条件を工程として成立させ、日々の製造で同じ結果を再現できるように設計されたシステムです。
乾燥原料は水分活性が低くても微生物リスクを内在し、とくにサルモネラ対策は取引要件や輸出要件にも直結します。一方で、乾燥原料は香りや色、粉体物性が価値そのものであり、過度な熱処理は品質劣化や後工程トラブルにつながり得ます。Safesteril(セーフステリル)は、この矛盾しやすい要件を「運用」ではなく「工程設計」で整え、品質保証と現場運転の両方を同じ方向に進めることができます。
なぜ今、乾燥原料の殺菌工程が“課題”になるのか
乾燥原料の殺菌は、単発の設備導入で完結する話ではありません。製品事故・回収・監査指摘のリスクは、ブランド価値と調達継続性に直接影響し、グローバルに展開する企業ほど影響範囲は大きくなります。さらに、HACCP運用・取引先監査・第三者監査では、「実施した」だけでなく「条件を示せる」ことが求められます。
そのため、殺菌工程に求められる答えは明確です。
ばらつきが起きにくく、説明でき、再現できる工程であること。Safesteril(セーフステリル)は、その要件に正面から合わせて設計されています。

連続式という選択が、再現性と標準化を生む
蒸気殺菌工程では、温度、蒸気供給、原料供給量、滞留時間のわずかな変動が結果に影響します。バッチ式ではロットごとに条件差が生まれやすく、現場の注意力や経験に依存する場面が増え、品質保証側の検証負荷も高くなりがちです。
Safesteril(セーフステリル)は連続式を採用し、原料を一定条件下で連続処理します。処理条件を工程として安定化させることで、ロット間差の抑制、工程の標準化、品質保証の説明容易性に寄与します。連続式であることは「大量処理ができる」以上に、「工程が安定しやすい」ことが価値になります。

品質を犠牲にしないための蒸気処理設計
乾燥スパイスやハーブは香りの保持が品質そのものであり、粉体原料は流動性やダマ化、付着などの物性が生産性に直結します。殺菌のために熱を強めれば安全性に寄与する一方、品質影響が増える──このトレードオフは避けられません。
Safesteril(セーフステリル)は、必要な微生物制御を満たしながらも、過度な熱負荷を避けるために工程条件を設計します。安全性のために品質を捨てるのではなく、品質保持を前提に安全性を成立させる。その姿勢が、乾燥原料領域における連続式蒸気殺菌の価値です。

HACCP運用・監査対応で求められる「記録できる工程」
高度な品質保証体制では、工程の実施そのものよりも「工程が説明できるか」が問われます。監査では、処理条件が再現性をもって運用されていること、逸脱時に追跡できること、検証可能であることが重要になります。
Safesteril(セーフステリル)は、温度履歴や処理条件を記録できる設計思想を持ち、工程の透明性と説明性の確保に寄与します。これは監査のためだけではありません。日常の品質保証業務において、判断を早くし、原因解析を容易にし、現場との合意形成を進めるための基盤になります。

電気式という選択が、将来適合性を高める
Safesteril(セーフステリル)は電気式の加熱装置 Sprajooule (スピラジュール)と蒸気殺菌システムとして構成されています。設備投資は短期コストだけでなく、中長期の運用環境(エネルギー価格、脱炭素要請、設備安全性、保全性)を踏まえて判断されます。将来の要件変化に対して、工程の継続性を確保できる設計であることは、グローバル企業ほど重要になります。

適用対象(乾燥原料)
Safesteril(セーフステリル)は、乾燥原料のうち、微生物管理と品質保持が同時に要求される領域に適しています。スパイス・ハーブ・穀物・粉体食品原料・ナッツ類など、香り・色・物性を守りながら工程の安定化が必要な用途で、導入検討が進めやすいカテゴリです。処理能力やライン構成は、要求処理量や前後工程に応じて検討します。

比較表
| 観点 | 一般的な蒸気殺菌(例) | Safesteril(セーフステリル) |
|---|---|---|
| 処理方式 | バッチ中心 | 連続式 |
| 工程の再現性 | ロット差が生じ得る | 条件を工程として安定化 |
| 品質影響 | 過加熱リスクが残りやすい | 熱負荷を最適化する設計思想 |
| 管理・監査 | 記録が限定的になりがち | 条件の記録・説明性を重視 |
| 生産性 | ロット運転 | 連続運転 |
よくあるご質問(FAQ)
Q1. Safesteril(セーフステリル)は「何の装置」ですか。
A1. 乾燥原料向けの連続式蒸気殺菌・パステリゼーション装置です。温度・蒸気・滞留時間を工程として成立させ、再現性のある殺菌工程を構築することを目的としています。
Q2. どのような原料に適していますか。
A2. 乾燥スパイス、ハーブ、穀物、粉体食品原料、ナッツ類など、微生物管理と品質保持が同時に求められる乾燥原料に適しています。用途や物性に応じて適用可否を検討します。
Q3. 「微生物をゼロにできる」装置ですか。
A3. 「ゼロ」を断定するものではなく、要求基準に対して微生物リスクを低減・制御するための工程を構築する装置です。目標レベルは原料特性や要求要件に基づいて設計検討します。
Q4. 監査対応に強い理由は何ですか。
A4. 工程条件(温度履歴・処理条件)を記録できる設計思想を持ち、工程の透明性と説明性の確保に寄与するためです。監査対応だけでなく、日常の品質保証業務にも有効です。
Q5. 既存ラインへの組み込みは可能ですか。
A5. 前後工程(投入・搬送・冷却・包装など)との整合を踏まえて構成を検討します。設置条件と要求処理量に応じて最適案を設計します。
まとめ
Safesteril(セーフステリル)は、乾燥原料の蒸気殺菌を「強い装置」ではなく「強い工程」として成立させる連続式システムです。乾燥原料は微生物リスクを抱えやすい一方、香り・色・物性といった価値を損なえない領域です。ここで求められるのは、単発の性能ではなく、日々の製造で同じ結果を出し続けられる再現性と標準化です。
連続式という構成は、工程を安定化し、ロット差を抑え、品質保証の説明性を高めます。さらに工程条件の記録という考え方は、監査対応だけでなく、日常の品質保証業務や原因解析、現場との合意形成を現実的にします。設備投資は能力比較ではなく、工程の持続性と、組織としての品質保証力を強化できるかどうかで評価される時代です。
Safesteril(セーフステリル)は、乾燥原料の殺菌工程を「運用」から「設計」へ引き上げ、グローバル水準の品質保証体制を支えるための選択肢です。詳細仕様・適用原料・評価方法・導入プロセスは、個別ページで体系的にご案内します。
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