金網ワイヤーベルトコンベヤについて

■ 金網ワイヤーベルトコンベヤについて

 

1.種類

金網ワイヤーベルトの材質には、スチールとステンレスの2種類があります。このベルトはスチールベルト同様特殊な環境で使用されることが多く、ステンレス製のベルトも多く使用されています。

この金属ネットベルトコンベヤの構造には大きく下記3種類があります。
1)黒ゴム、樹脂ベルトコンベヤ同様先端のプーリー(ローラー)へベルトを巻きつけそのプーリーが回転する事によりベルトが進行する。
2)金網ワイヤーベルト専用のスプロケット(ギア)があり、それを先端に取り付けベルトをそのスプロケットへ引っ掛け、回転させる事によりベルトを進行させる。
3)金網ワイヤーベルトの進行方向向かって左右にコンベヤチェーンを取り付け、そのコンベヤチェーン用のスプロケット(ギア)を先端に取り付けそのスプロケットに引っ掛け回転する事によりベルトを進行させる。


2.蛇行について

金網ワイヤーベルトコンベヤもスチールベルトコンンベヤ同様特殊な環境で使用することが多々あります。低温、あるいは高温環境で多々使用します。そのためベルトが伸び縮みし、ベルトが片寄り、蛇行しやすくなります。蛇行が起こりやすい環境で使用する場合、あらかじめ蛇行しない構造の金網ワイヤーベルトを選定します。
そのベルトとは、ワイヤーベルト自体がスプロケット(ギア)へ引っ掛けられるベルトや、ワイヤー
ットルトの両端にコンベヤチェーンを取り付けたベルトです。これらのベルトはスプロケット(ギア)へ引っ掛けて進行するため蛇行の心配がありません。

 

3.スパイラルコンベアについて

金網ワイヤーベルトは他の種類のベルトとは異なりスパイラルコンベヤでのコンベヤベルトでの使用が可能です。スパイラルコンベヤとは360°ベルトが回転しながら上下に搬送物を運びます。円形状のフレームが何段も重ねてありそのフレームに沿ってベルトが取り付けられ、そのベルトが進行することにより搬送物を運びます。搬送時間を故意に長くし、冷却あるいは加熱のラインとして使用されます。なるべく搬送物を長時間冷却、加熱する環境下を置くことを目的としたベルトコンベヤです。
このスパイラルコンベヤが構築できるコンベヤベルトはこの金網ワイヤーネットベルトの他にてプラスチックモジュラーベルトがあります。但し、モジュラーベルトが使用可能な温度の範囲は金網ワイヤーベルトと比較すると狭くなります。メンテナンスに関してはモジュラーベルトの方が優位性があります。

 


下記は選別用金属ワイヤーベルトコンベヤの写真です。
ベルト及びベルト両側のコンベヤチェーンはステンレス(SUS304)製です。

金網ワイヤーベルトコンベヤ 研機 2018.6.26

 

 

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