フライトコンベヤについて / チェーンコンベヤ

■ フライトコンベヤについて
両側をコンベアチェーンを走らせ、その中にフライト(平板)を取り付けたチェーンコンベヤです。
両側レールの上をコンベヤチェーンを走らせます。そのコンベヤチェーンのアタッチメントに進行方向向かって垂直方向にフライトと呼ばれる曲げた鋼板を取り付けます。コンベアチェーンが進行することにより、フライトが進み搬送物を押出しながら運搬します。凵のケーシングの中を□の形のフライトが進行している構造です。
コンベヤチェーンをヘッド、テール側両端のコンベアホイルに引っ掛け ホイルが回転する事により、チェーンは進みます。それに伴い、フライトも進行し物を搬送します。トラフ、ケーシングはなるべくフライトと隙間をなくすように作りケーシング内に搬送物が溜らないようにします。一般的に、ケーシングは鋼板を曲げて製作し、完全な密閉形とします。そうすることにより、搬送物の漏れ、匂いの漏れ等を防ぎます。

■ フライトコンベヤの特徴
1)あらゆる角度の搬送が可能。
 コンベヤがチェーン式そして密閉での搬送のため水平、垂直あらゆる角度の搬送が可能です。水平、垂直、傾斜搬送が1台のコンベヤで搬送が可能です。

2)汚泥搬送が可能
バケットコンベアでは搬送が難しい、付着性が激しい物、含水率が大きい物でも搬送が可能です。ケーシングが密閉式のため、コンベヤの外への漏れがありません。
但し、汚泥等の搬送の場合、掃除口を必ず設けます。コンベヤ内に搬送物がなるべく溜らないようにするため日常の点検、掃除等は、必要となります。

3)悪い環境でも使用が可能
高温、粉塵等の影響をあまり受けません。チェーン式である上、ケーシング、フライト全てスチールあるいはステンレスでの製作となります。

4)コンベアの下側が搬送する。
コンベヤ
構造上、進行側と戻り側があります。コンベヤホイルは進行方向とは逆向きに回転させ、通常コンベア下側が搬送側となります。

5)搬送量はケーシング、フライトで決まる。
チェーン式コンベヤのためあまり搬送速度は早くしません。速度を上げるとコンベアチェーンあるいはレールの磨耗につながり、チェーンの交換頻度が多くなり、メンテナンス費用が大きくなります。
低速搬送とし、ケーシングとフライトの大きさで搬送量を決定します。

このフライトコンベヤはよチェーン式のためベルトコンベヤと比較すると金額は高価となるでしょう。
但し、ベルトコンベアが使用できない環境での利用の一つとしてこのフライトコンベアが使用されます。

 

乾燥機 KENKI DRYER
どこもできない付着粘着物液体の乾燥機
https://kenkidryer.jp
熱分解装置 Biogreen
火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置
https://biogreen-jp.com