ローラーコンベヤの選定について / ローラーコンベヤ -2
■ ローラーコンベヤの選定について
3. コンベヤへの積み込み方法とローラーの強度
コンベヤへの積み込み方によりローラー1本あたりの強度を考えます。普通に載せる(手で持って載せる)場合は、ローラーの強度の数字そのままで良いのですがその他の場合通常下記のように選定します。
(1)お腹に抱えてきた物をそのまま載せる。→約2~2.5倍 |
(2)人間の肩の高さより載せる。→約3倍 |
(3)クレーン、ホイストより降ろす。→約2~3倍 |
(4)ロボット、フォークリフトより降ろす。→約0.5~1倍 |
(5)搬送のみで積み込みなし。→約0.3~0.5倍 |
4. ローラー幅の選定
通常ローラー幅は、搬送物底面より50mm加えた寸法で選定します。
但し、それ以外下記選定が可能です。
(1)搬送物の底面が均一(フラット)でたわみ等がない場合 |
ローラー幅は搬送物より狭くても良い。但し、搬送物の最低70%は必要です。 ローラー両端コンベヤフレームと接触しないことが前提です。 |
(2)カーブコンベヤの場合 |
搬送物+50mm+搬送物長さ×0.1で計算行い、ストレートとカーブ組み合わせの場合は通常カーブの幅を優先します。 但し、駆動コンベヤの場合はこの限りではなくガイド等を取付け対応します。 上記計算は、フリー(駆動なし)コンベヤの場合とします |
(3)パレット等幅が広い搬送物の場合 |
コンベヤを2列3列と多列で設置する場合があります。多列設置しても選定方法は上記内容で選定します。 但し、搬送物の底面が柔らかい場合は、多列のコンベヤ設置はお勧めできません。 |
5. ローラー(ローラー間隔)の選定
通常搬送物の底面に4本以上で支えるようにします。但し、カートンケース等底面が柔らかい場合は、間隔(ピッチ)を狭くし6本程度で支えるようにします。
6. 自走勾配 自走角度について
ローラーコンベヤの特徴としてフリー(駆動なし)でもコンベヤに傾斜角度がついていれば、搬送物は流れて自走します。その角度はコンベア長さ1Mにつき約3cm程度と思われます。
但し、底面が柔らかい場合はそれ以上の角度が必要となります。
7. ローラーの種類
(1)スチール(鉄)通常メッキがしてある。 |
(2)ステンレス 水に強い。 |
(3)アルミ 軽いが強度がない。 |
(4)樹脂 |
(5)ゴムライニング ローラーに搬送物に傷がつかないようゴムを巻きます。 |
樹脂以外のローラーにはゴム巻き可能です。ゴムにも様々種類があります。
(1)天然ゴム 一般用 |
(2)ウレタンゴム 耐摩耗性 |
(3)ニトリルゴム 耐油性 |
(4)ネオプレインゴム 耐熱、耐薬品性 |
下記はベルトコンベヤと連結させたローラーコンベヤの写真です。ローラーにはウレタンゴムを巻いています。
乾燥機 KENKI DRYER どこもできない付着粘着物液体の乾燥機 | https://kenkidryer.jp |
熱分解装置 Biogreen 火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置 | https://biogreen-jp.com |