モジュラーベルトコンベヤについて -1 / ベルトコンベヤ – 4

下記は金属ワイヤーベルトからモジュラベルトへの交換の様子です。


モジュラーコンベヤベルトついて

1.構造
モジュラーベルトは型取りしたプラスチックを組み立てて形作られています。強度を増すために、レンガ積みのパターンで組立られています。そのため自由に組立が可能なため、あらゆる幅そして長さが選択できるようになっています。そして、ベルトにはフライト(黒ゴムあるいは樹脂コンベヤベルトでは桟と呼ぶ。)やサイドガードも取り付けることができます。そのため横から搬送物がこぼれることもなく、傾斜搬送も可能です。
モジュラーベルトのそのプラスチックの材質に種類があり、高温対応あるいは耐薬品用のベルトもあります。

2.特徴
一番の特徴にメンテナンスのやりやすさがあります。
1)ベルトが非常に軽いため持ち運びが容易。
2)ベルトの切断、接続、取替が簡単。
3)錆びることがないので水洗いができる。
4)ベルトがプラスチックのため搬送物を傷つけにくい。
5)使用中の金属製ネットコンベアとの代替が可能。
6)金属片等の混入等異物混入がない。


モジュラーベルトコンベヤについて

特徴
1)ベルトの連結が簡単。
モジュラーコンベヤベルトのエンドレス作業に業者を呼ぶ必要がありません。ベルトの切断そして連結が熟練者でなくても簡単にできます。

2)蛇行がない。
モジュラーコンベヤベルトは、ヘッドとテールの両端はそのベルト専用のスプロケットを使用します。そのスプロケットにベルトを噛み合わせ、そのスプロケットを回転させてベルトを進行させます。そのため進行方向向かって左右にベルトが蛇行することは全く在りません。
但し、ベルトの伸びによるたるみには注意が必要です。

3)水洗いができ衛生。
モジュラーベルトはプラスチックでできているため錆びることがなく、水洗いができます。又、なるべくベルトの中まで水が通るよう工夫されており衛生的です。

4)食品搬送が可能。
実際、口に入れる生ものでも搬送しています。

5)1本のベルトで直線とカーブの搬送が可能。
他のコンベアは、直線とカーブではコンベアがそれぞれ必要です。しかしこのモジュラーコンベヤは1本のベルトで直線プラス、カーブの搬送が可能。

6)搬送物に傷が入りにくい。
このモジュラーコンベヤベルトと比較されるベルトに金属製ネットコンベアベルトがあります。
比較するとモジュラーコンベアベルトの方が傷が入りにくいです。金属片混入の問題もありません。

7)水に沈む種類もある。
水に沈む種類のモジュラーベルトを使用した冷却ラインがあります。水槽に冷たい水を循環させその中にベルトを沈め搬送物を運搬します。物を水槽の中を進行させるだけで搬送物を冷却することが出来ます。

最近、コンベヤ操作は、パートさんあるいは派遣社員の方がやられる場合が多くなったため、安全性の高いこのモジュラーコンベヤベルトの使用は増えると予想しています。
但し、一番の欠点は値段にあります。モジュラーベルト向けコンベア本体の構造も高価になる要因になります。しかし、メンテナンスの容易さは選定理由の大きなウエイトを占めるはずです。
 
モジュラーベルトはこちらのサイトをご参照下さい。
 
 
乾燥機 KENKI DRYER: https://kenkidryer.jp
熱分解装置 Biogreen: https://biogreen-jp.com