振動コンベヤとは -2 / 振動コンベヤの種類

強制形振動コンベヤの動画です。

振動コンベヤの種類

振動コンベヤの動力源として、大きく分けて2種類あります。
1.振動モーター(バイブレータ)仕様
2.汎用モーター仕様

1.振動モーター(バイブレータ)仕様について
この仕様についても2種類に分けられます。
1)強制形
2)共振形

1)強制形について
処理物を搬送させるトラフに直接、振動モーターを2台取り付けます。トラフに直接振動を与えるため、付着性が強い材料でもスムーズに搬送します。振動モーターの取付位置としてトラフに2台を水平左右に取り付けます。
構造は簡単で、2台の振動モーターが取り付いたトラフをコイルバネに乗せるだけです。トラフを直接振動させるためトラフは頑丈に製作します。
特徴として下記2点があります。
1.構造が簡単でメンテナンスの必要がない。
2.振幅が大きいため床面や他の機器に振動が伝わりやすい。
搬送量の調整は、共振形と同様に振動モーターのウエイトの調整により行います。但し、2台のウエイトは必ず同じにします。
停止時は共振点を通過するため必ず大きな振動が発生します。それを防止するには、インバータにより強制ブレーキをかけ共振点を通過する以前に、強制的に2台の振動モーターを同時に止める方法があります。その場合、停止時の電流値が大きくなるため定格容量以上のインバータを使用します。この強制形の他の仕様の振動コンベヤとの違う特徴に、搬送物にある程度付着性があっても搬送できる点があります。

2)共振形について
搬送するトラフと振動モーターを設置するフレームが別となっており、防振バネを取り付けたフレームに振動モーターを1台のみ取り付けます。そのフレームに力を伝導させるスプリングバネ及び平鋼状のレバーでトラフを支えます。レバーでなく板バネを使用する場合もあります。振動モーターが稼動する事により、その力がトラフに伝わり処理物が運搬されます。
振動モーターは進行方向向かって横向きに設置します。搬送量の調整は、振動モーターのウエイトにより調整します。
特徴として下記3点があります。
1.小さな動力で大量搬送が可能。振動源は振動モーター1台のみです。
2.振幅が小さい。振動幅が他の振動コンベアと比較すると小さい。
3.騒音が小さい。振幅が小さいということは、コンベア本体の騒音は当然小さくなります。
この共振形の振動コンベヤも停止時は共振点を通過するため必ず大きな振動が発生します。それを防止するには、インバータにより強制ブレーキをかけ共振点を通過する以前に、強制的に2台の振動モーターを同時に止める方法があります。その場合、停止時の電流値が大きくなるため定格容量以上のインバータを使用します。

乾燥機 KENKI DRYER: https://kenkidryer.jp
熱分解装置 Biogreen: https://biogreen-jp.com