ベルトコンベヤの構造について / ベルトコンベヤ -10

ベルトコンベヤの構造

1.フレーム
フレームとはベルトコンベアを形作っている構造物のことです。大きく2種類があります。
1)ストリンガーフレーム
鋼材の形鋼あるいは鋼板の曲げ板等を利用したフレームです。コンベヤ本体が安価にできます。
樹脂コンベアベルトを使用した軽量搬送のコンベヤフレームは殆どがこのフレームです。樹脂コンベヤベルトのフレームは材質アルミのダイキャストフレームを使用することが多いです。
強度では下記トラスフレームにはかないません。

2)トラスフレーム
文字通り鋼材の形鋼等でトラスを組んだフレームです。
強度が必要な場合は今トラスフレームで製作します。例えば、地上高さが高い。脚設置間隔が広い。あるいは、メンテナンス用人間が通れる歩廊が必要な場合等ですです。構造上どうしても片持ちになる場合等にもこのトラスフレームでの構造とします。
一般的に大量搬送のゴムベルトコンベヤではトラスフレームが一般的ですが、チェーンコンベヤのエプロンコンベヤ等でも今フレームで製作します。

価格は上記ストリンガーフレームと比較すると高価になる。

2.ベルトコンベア自体の構造について
ベルトコンベヤのフレームの先端にはコンベヤベルトを巻きつける為のローラーが取り付いています。これをヘッドプーリーあるいはヘッドローラーと呼びます。このプーリー、ローラーが回転することによりコンベヤベルトが進行します。
先頭とは逆に最も後ろ部分にもコンベヤベルトを巻きつける為のローラーが取り付いています。このローラーをテールプーリーあるいはテールローラーと呼びます。上記両方のローラーにコンベアベルトが巻き付いています。
ヘッドプーリー付近の下側にも通常ローラーが付いています。それをスナッププーリー、スナップローラーあるいはスナブプーリー、ローラーと呼びます。このスナッププーリーはヘッドプーリーに巻きつけたコンベヤベルトの巻きつけ角度を大きくし、ベルトがスリップしないために取り付いています。
搬送物を運搬する側をキャリヤ側と呼ばれそして、ベルトが戻ってくる帰り側をリターン側と呼ばれます。
そのキャリヤ側は搬送物を運んでいるベルトを支える側です。その支える方法には鋼板とローラーで支える2種類の方法があります。その鋼板のことをスベリ台、滑り板あるいはスラセ板等色々な呼び方があります。ローラーの場合はキャリヤ(キャリア)ローラーと呼びます。
そしてベルトが戻ってくる帰り側のリターン側ではローラでベルトを支えます。そのローラーをリターンローラと呼びます。
簡単にベルトコンベアを構成しているのはフレームと下記ローラー類です。
1.ヘッドプーリー(ローラー)
2.テールプーリー(ローラー)
3.スナッププーリー(ローラー)
4.キャリアローラーあるいはスラセ板、滑り板
5.リターンローラー


下記はトラスフレーム、トリッパー式黒ゴムベルトコンベヤの設置工事の動画です。

 

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